METAL MAX XENOの感想とMMシリーズについて
1週目をクリアしたので、感想などを書いてみる。
発売を知って先行予約したものの、PS4がなくてしばらくプレイできなかった。
あと折角なので、今までのMMシリーズについても、ちょっと振り返ってみる。
まず前提として、自分の背景など。
- MMシリーズは第1作からほぼリアルタイムでプレイ(サーガを含む)
- ただしモバイルとブラウザゲームはやってない。
- シリーズでいちばん好きなのはMMR
- DQは7までやっていて、3が一番好き
- FFは8と10以降以外は一通りやっていて、3と6が好き
- FC → SFC → SS → DC → PS2 → DS → 3DS → PSP&Vita → PS4
- 好きなジャンルはRPGとADV(サウンドノベル含む)
- 社会人になってからは、ちょっとゲームから離れがち
- いわゆる「やりこみ」的なものはあまり好きじゃない
先に結論を書いちゃうと、METAL MAX XENO(MMX)は佳作。
面白かったけど、個人的には名作とまでは行かなかったかな。
まずプレイしていて思ったのは、初代MMに通じる雰囲気というか、感覚。
初代MMから、街とかの要素を取っ払ってシンプルにしちゃった、という感じ。
いろいろとレビューとか見ていると、一本道が云々みたいなものも多いけど、
そもそもMMシリーズって、そこまで自由さが売りだったかな?と思わないでもない。
進むべき道筋は、過去作でも結構明確に示唆されていたし、
普通にプレイしている分には、まあ一本道だったんじゃないかなと思う。
ロマンシングサガみたいなフリーシナリオってわけでもなかったし。
本作は、○○に行け!みたいなミッションがあって、目的地が×で示されたりするので、
そういう部分にちょいとお使い感があって、それを一本道と感じるのかな?
これは単なる親切機能であって、MM3とか4にあったような感じとは違うと思う。
押しつけがましい強制イベント、という感じのものは、個人的には無かった。
ただ、サブイベント的なものが皆無だったのはちょっと残念。
寄り道の楽しさみたいなものがシリーズの醍醐味でもあったしね。
それが「一本道」と言われているのなら、まあ同意。
人類絶滅待ったなし、という作品の背景があるので、
いろんな人物(NPC)が出せなかったという点は理解するのだけど、
例えばポM的なアンドロイドなり、メカなり、あるいはモンスターなりで、
その辺を補完しようと思えば出来なくもなかったんじゃないかな、とも思う。
まあ、この辺は予算と納期の絡みなんだろうけれども。
アイアンベースの人たちで、ある程度のユーモアを出せてはいたものの、
シリーズならではの「あっけらかんとした終末」みたいなものが薄かった。
そのせいか、全体的にイメージが暗めで、差し迫った終末感はよく出ていたと思う。
予算等の都合を、こういう風に逆手に取った演出は見事。
擁護できないのはリメインズ。
これは他のレビューでも総スカンだけど、まあ仕方ないかなと思う。
こちらも予算都合とか納期とかいろいろあったのだとは思うけど……。
そういう意味では、雑魚モンスターにいつもの切れが無かったような気もした。
基本的に過去作からの焼き直しが殆どだったと思う。
もし、それぞれのリメインズが、本当にその場所の雰囲気で描写されていて、
WANTEDなんかがリメインズに由来するようなものだったら素晴らしかった。
シナリオは初めからおまけみたいに割り切っていたっぽいので、内容もそれなり。
一部レビューでは性的描写について苦言が書かれていたりするようだけど、
これは、昨今よくみる無駄に潔癖な風潮によるところも多いんかなと思ったりする。
処女だのセックスだの、そこまで目くじら立てるようなエッセンスか?と、
リンダキューブとかデスピリアなんかを通ってきた自分は思ったりする。
ただ、トニの設定は、ちょっと残念な感じで勿体ないなと思った。
ちょっと、処女云々のところの会話に違和感があったりもしたので。
実は精巧に作られた偽物で、正体はアイアンベースを潰すために作られた、
SoNsなアンドロイド、みたいな話かな、としばらく思ってた。
本物のトニはどこかでイティカみたいに保存されていて、みたいな。
まあ、シナリオ自体がいろいろと中途半端であることは残念感ある。
もうちょっと各キャラクタの人となりを掘り下げる描写があっても良かった。
せめてアイアンベース内で、キャラごとのサブイベントみたいなのがあれば、
単調になりがちなお話に、適度なスパイスになって面白かったんじゃないかな。
まあ、これも予算と納期の都合なんだと思うけれど。
戦闘と戦車関連については文句なし。
過去作の良いところをきちんと取り入れて、最高の形に仕上げている。
フィールド射撃やバリアブレイクの仕組みなんかもよく練られていて良かった。
難易度は全体的に易しめ。
やるべきことをきちんとやりながら進めていけば、サクサクと最後まで進める。
いろんな親切機能があるのに、戦闘が陳腐にも作業にもならず、
最後までテンションが維持できていたのはさすがだと思う。
クルマの改造については、パターン改造の分かり難さだけが改善ポイントかな。
あと、ドックに入れたままで改造できないのは地味にストレス。
乗るクルマは、ほぼ固定になるので、そこまでじゃないんだけど。
総論として、初めに書いたように、本作は佳作だと思う。
ゲームとしての楽しさは間違いないし、雰囲気も決して悪くない。
シリーズの魅力を片一方に全寄せした感じ、というか。
何度も書くけど、とにかく予算と納期が足りてない、という感じ。
でも、ゲームとしての面白さは確かだし、やる価値のあるゲームだと思う。
あと女性キャラたちはみんな魅力的。中でもポMほんとにかわいい。
男性キャラは、まあ賛否両論あるかも。個人的は全体的にちょっといまいち。
ということで感想はここまで。
ここからは、過去のMMシリーズを思い出すコーナー。
何がきっかけで買ったのか覚えていない。
当時は小学生でおこずかいも少なく、お年玉で買ったんじゃなかったかな。
めちゃくちゃはまって四六時中やっていて、親から激怒された思い出。
システム的にいろいろと厳しいけど、内容は今でも十分通用すると思う。
シナリオとしては王道な成長譚でありながら、そこにサイバーパンクを組み合わせ、
細かい要素を逸脱させることで出来上がった作品世界は唯一無二だったと思う。
要所要所に挿入される、いろんなギミックも新鮮だった。
この作品の魅力は、開始してすぐのこのメッセージにすべて詰まってると思う。
この荒れ果てた世界を見るがいい!
この世界では、どれだけ遠くへ行ったか
どれだけ多くの人間と出会ったか・・
その二つが人生の値打ちを決めるのだ!
エンディングが、まさにこのセリフ通りなんだよねえ……。
余談かつネタバレだけど、XENOの終盤で、ノアを倒したから人類は絶滅した、
みたいな話が差し込まれて、うわマジか、そうくるか、って感心した。
確かに、いつまでもノアノアと引っ張るのもおかしな話だと思ってた。
まず、うまい落としどころだな、と思った。
これで、続編を作るにも、同じ世界観で話を広げていきやすくなった。
そして、初代のプレイヤとしては、結構な衝撃でもあった。
これは間違いなくご褒美だと思う。初代からやっていたからこその衝撃。
2.METAL MAX 2
初代MMとはテイストをガラッと変えてきた作品。
世間的には、こちらが代表作と言われるケースも多いかと。
デスクルスイベントがあまりに強烈で、それが影響しているのかなと思う。
まあ他にUシャーク絡みとか、言わずと知れたテッド様とか沢山あるからね。
3.METAL MAX RETURNS
個人的には、2よりもこちらがシリーズ最高傑作だと思ってる。
初代MMの世界を、めちゃくちゃ美麗なグラフィックで楽しめる。
ノアの演出とか本当に神懸かってる。
また、副砲2丁とか迎撃とかのシステムもここからだったかな。
4.メタルサーガ 砂塵の鎖
ワイルドアイズが開発中止となり、シリーズファンの暗黒時代が長く続いた。
それを打破してくれた記念すべき作品。
いやほんと、発表を知った時、嬉しさで声が出ましたよ。
クオリティは、よく言われているように「良くできた同人ゲーム」と思います。
ただ、それでもいいの。出てくれたことが嬉しかったの。
5.メタルサーガ 鋼の季節
シナリオは良かった。確かシナリオは悪くなかったと思う。
システムがねー。なんかもうシステムが全てを奪っていった感がある。
でもクソゲーと呼ばれるほど酷いゲームでは無かったんじゃないかな……。
6.METAL MAX 3
満を持して発売されたナンバリングタイトル。
これもまた嬉しかったなあ。
内容も決して悪くは無かったけど、ちょっと頑張りすぎちゃった感が。
悪役のかっこ悪さというか、演出の過剰さとか、全体的に上滑り感があって残念。
でもゲームとしては面白かった。ちゃんとメタルマックスだったし。
7.METAL MAX 2 ReLOADED
まさかの2リメイクということで、喜び勇んで購入。
原作経験者にとってのトラップが至る所に仕掛けられていて、
リメイクのお手本とすべき素晴らしい完成度だと大感激しながらプレイした思い出。
MMRRもはよ!
8.METAL MAX 4
前評判がズタボロでセールスが残念な感じになってしまった作品。
確かに、キャラとかいろいろと残念な面があったのも確か。
けれど、MM3でいまいちだった部分を適切に修正し、
より深みを増したシナリオは決して悪くなかったと思う。
悪役の残念さというかかっこ悪さが健在だったのが個人的には残念。
それ以外はおおむね満足でした。
ファンだからこそ絶望してズタボロに言いたくなる気持ちは分かるけど、
売れなきゃそもそも続編が出ない。
そこんところが分かってない人が増えてるのかなあ、なんて思う。
これは、この話に限った話ではなく。
せめて、発売されて、実際にプレイしてから書けば良いのに。
おかげでセールスは散々たるものだったそうですよ。
出荷が少なすぎたせいか、いまや中古がプレミア価格らしい。
あと、宇宙ドールかわいい。
初回クリアして放置していたのだけど、
DLCにノアが追加されてると今更ながら知って、購入して挑んでみた。
向こうの火力がそうでもないので圧倒的負け、って感じでもなかったけど、
撃破率は30%未満だったから惨敗ではある。
初期作品のように、負けるときは完膚なきまでに一瞬で叩き潰されたかった。
攻撃方法とBGMが違っていたのもちょっと残念。
でももう1週くらいやってみようかな、と思ったり。XENOやりつくしてから。
9.METAL MAX XENO
ということで最新作。今回は2週目3週目もやろうと思う。
今回はセールス的にどうだったんだろう。
今回は売れて、晴れてナンバリングタイトルが復活すると良いなあ。
ということでおしまい。ながっ!