漂書

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メタルマックスゼノリボーン 一通りプレイし終わっての感想その2 残念だった部分

 基本スタンスとして熱心なファンではありますが、本作では残念な部分も何点か見受けられました。オリジナル版から設定等が踏襲されているので、シナリオ周りなどは同じです。物足りなさがあることは否定できませんが、まあ仕方ないかなと思います。それらは、制作が進んでいるゼノリボーン2に期待、というところですね。

 本作では、前作からシナリオ周りがバッサリ削ぎ落とされ、メインシナリオ周りの展開がオリジナル以上にあっさりとした形になりました。その分、リメインズなどにフレーバーテキストが増えているのかな?と思っていましたが、プレイした感じでは、そういうものもあまり見かけませんでした。気が付かないままスルーしていた可能性もあるのですが、ちょっと寂しい感じではありました。

 その分、アイアンベースでの会話が格段に増えているので、バランスは取れているのかもしれませんが、先に進みたいというモチベーションアップには繋がりにくいかなと思います。

  すでにTwitterなどで指摘されている部分ですが、操作性においては課題が残るものになっているかと思います。

 個人的に感じた具体的なポイントは下記です。

  • 射撃時の操作

 前の記事で「射撃」という発明の素晴らしさを熱弁しましたが、その射撃を行う際の操作については、さらに改善できる余地があると感じます。序盤プレイ後の感想でも書きましたが、再掲しておきます。

 キーアサインの話になりますが、本作ではL1/R1に砲塔を回すギミックが付いています。しかしこれは、プレイには全く関係ない操作です。それなら、R1に射撃、L1にファストトラベルがマッピングされていれば、快適度はかなり増したんじゃないかと思います。砲塔を回すのは、使っていない十字キーの左右で良かったのではないかな。

 武器を選んでから射撃に移る、という流れは、本作には射程の概念があり、射程に入った敵だけを射撃できる、というルールがあるからだと思うけど、これはもっと練り込めると思います。R1で射撃モードへ移行し、敵に照準を合わせてから武器を選択する、という形でも良かったのではないかなと。このとき、届かない武器はグレーアウトさせる形にすれば、スマートに操作できるのではないかと。

 理想を言えば、射程が足りない武器でも打ち出せるけど、命中率は激減する、みたいなギミックだと、メタルマックス感も出るんじゃないかなと思います。調整が死ぬほど面倒くさそうではあるけれど笑

 ちなみにその後、この部分については完全に慣れ、違和感やストレスをあまり感じなくなったことは付記しておきます。

  • 味方キャラの当たり判定

 本作の戦闘シーンはコマンドで撤退するのではなく、☓ボタンで撤退モードに切り替えたあと、敵の射程範囲外に移動することで撤退になるのですが、そのとき味方にぶつかって移動できなくなるケースが多々ありました。

 また、リメインズのなかには狭い通路を通る局面があるのですが、その際にも味方キャラに当たり判定があるため、通路が進めなくなることがよくありました。

 そういうリアルさは不要ではないかなと思います。

 

また、操作感以外では下記です。 

  • 埋蔵物を拾う楽しみが薄い

 本作ではフィールドに木箱だけでなくジャンク品があり、さらに金属探知機を入手すると、いわゆる埋蔵物も可視化されるようになります。これにより、フィールド上には沢山のトレジャースポットが点在する形になっているのですが、その殆どが鉄くずやハイテクスクラップなどの素材であり、アイテムを拾う行為に有り難みが少ないです。

 また、拠点となるアイアンベースで強い兵装が初めから売っており、お金さえ貯めれば、かなり充実した状態でプレイを進めることが可能になります。そのため、拾える兵装に有り難みがないケースが多いです。もちろん、いい装備は高額なため、そうそう簡単に購入することは出来ないのですが、それを踏まえても、拾えるアイテムにありがたみを感じることは少なかったかなと思います。

 鉄くずなどを沢山拾えるデザイン自体は悪いことではないのですが、使いみちが限られていることが残念だったのかもしれません。過去作ではインテリアというギミックがありましたが、本作ではそれが無くなっているので、例えば鉄くず等を使ってアイアンベースを拡張する、みたいな小ネタがあると良かったのかなと思ったりもします。

 まあ、オリジナル版からの設定で「街がない」というデザインになっているので、アイテム周りについては難しいところだったのだろうとは思います。

  • いくつかのバグ

 自分が遭遇したもので、これはちょっと酷いなと思ったのは文字化けです。条件はよく分からないのですが、長時間プレイを続けていると発生し始めるようです。アイテムやスキル、台詞などの文字が、突然歯抜け(□)になります。条件的に考えるとメモリ関係のバグかな?という感じです。

 また、初回特典のアイテムが出てこない、という現象もありました。これは、PS4を再起動すると出てきたので、本作だけのバグではないのかもです。

 あと、敵が背景にめり込んでいたりするのもよく見かけました。

 バグは撲滅が難しいところではありますが、こういう分かりやすいものが残ってしまっているのは残念なところです。

 

 個人的に残念だった部分は以上です。

 人間操作時の挙動について不満が出ているようですが、個人的にはそれほど気になりませんでした。フリーズなどの現象も、自分がプレイしているときには出てこなかったです。

 

不満点はこんなもんですかね。

次で最後です。

 

  • 追記

 難易度ラグナログまでクリアしたので「サバイバルモード」を初めたのですが、開始早々ギブアップしてしまいました。理由は幾つかあるのですが、一言でいうと「非常に勿体ない」です。

 初めに「サバイバルモード」とはなんぞやを簡単に。

 本作では、アイアンベースに帰還すると同時にHP/SPと弾薬が全回復します。死者がいる場合も生き返ります。これはオリジナル版の仕様を踏襲したものです。サバイバルモードは、この回復のギミックが使用不可となるモードです。ただしアイアンベースのお店は普通に利用可能なので、回復はすべて店売り品で対応することになります。

  • アイテム利用モーションについて

 まず、これは操作性の部分で触れるべき内容ですが、ノーマルモードではアイテムをほとんど使用しなかったので気にならなかったのですが、本作では、アイテムを使用する際に、キャラがいちいちモーションを行います。大体3~5秒くらいかな?そのため、アイテムを連続して使用することが出来ません。SPはだいたい3,000くらいからスタートして、後半では20,000とかいきます。HPも早い段階で4桁は突破して、後半では5桁になります。

 で、回復アイテムなのですが、SP回復のアイテムは、初期状態だと500が最大です。後半で2,000のものが売り出されます。3,000のSPを500で回復しなければならないので、6回は使わないといけないです。そして使用する都度、5秒位のモーションが挟むわけです。後半のことを考えると気が遠くなります。本作は敵からのダメージを軽減させる方法がないっぽいので、前半でも普通に数百レベルのダメージをガンガン喰らいますし、後半だと、2万のSPですらも一瞬で溶けます。そのたびに、回復を行わないといけない。これはちょっと洒落にならないレベルで調整不足と言わざるを得ません。

  • サバイバルモードの仕様について

 初めにサバイバルモードとはなんぞやを書きましたが、補給ができないだけで店が普通に利用できる状況は「サバイバル」でしょうか?自分は否だと思います。

 そこで、自分だったらこうする、というのをTwitterに書きました。

 

 

 

 

 

これ書いていて思い付いたけど、補給ポイントじゃなく鉄くずなどで補給するという仕組みでも良いかもしれない。何にせよ練り込みが足りなすぎますね。

 ということで追記おしまい。本当に勿体ないんですよ。