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JUGEM IT! from 指でなぞって曲作り “ニコニコ時代”の手のひらシンセ「KAOSSILATOR」 (1/2) - ITmedia News

たった一つの切っ掛けで、世界はここまで様相を変えるのか、って感じでしょうか。

指でなぞって曲作り “ニコニコ時代”の手のひらシンセ「KAOSSILATOR」 (1/2) - ITmedia News

まず単純に、楽しそうです。

いじってるだけで没頭できちゃいそうな感じ。

2万弱という価格も、それほど高くはないあたりがニクいですね。

より詳しいreviewは、スタパ斉藤氏の記事を。半年前か。

スタパ齋藤の「週刊スタパトロニクスmobile」 触るな危険!! ハマり度大の「コルグ KAOSSILATOR」

しかし、ここ数年の移相っぷり、改めて凄まじいと感じます。

比喩ではなく本当に、世界の風景が一変しちゃいました。

いまから15年前とかと比較してみると、ちょっと呆然としてしまう。

15年前といえば、東北の雪深い地方で中学生をやってた頃ですよ。

月日が経つのって早いな・・・、なんて遠い目をしちゃいますが。

文化の焦点が、劇的に変わりましたね。

流通と場が開放されることが、どれだけ重要なのかってことでしょうか。

それに合わせて、文化を取り巻く様々な要素も、矢印の指す向きが次々と変わり続けてます。

その方向というのは「大衆」。つまり、下流方向。

上流で創られ、下流はただ受け取るのみ、という構図は崩れつつあります。

構図どころか、「その世界」そのものが変わっちゃった。

線形から非線形への移行は必然とはいえ、いざ起こると、やっぱり呆然としちゃいます。

本当に移っちゃったよ、という驚きと、これからどうなる、という期待と不安。

伽藍とバザールが、あらゆる分野に浸食している、という事なのでしょうね。

これも、熱力学の第二法則が示す流れの一つなんだろうな、と。

世界を覆う「それ」の摩擦係数は、時と共に減少していきます。

要因はそれほど山のようにあって、原因を特定することは不可能。

磨り減らしていくことが、即ち生物が生物であるという事、なのかもしれないです。

そしてその結果、「世界」はより容易に、より滑らかに混ざり合っていく。

文化というのは、そういった「結末」を回避する方向に動くものだと思います。

これは多分、予め組み込まれている資質なのかも。本能よりもさらに前の段階で。

こう、進化論とか、その種を読むたびに思うのですけど、なんとelegantな設計。

生命の行動原則というか、基本routineを解明できれば、凄いことになるんでしょうね。

<テクノコア>の出現の日は、そう遠くないのかも。というか、すでに出来てたりして。

情報網と関連機器の発達はまだ続きますし、連動して文化も遷移し続けるでしょう。

価値基準が曖昧になっていく中で、「自分」をどう確立していくのかが「次」かな。