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JUGEM IT! from 【「エンジニア生活」・技術人 Vol.4】誰でも簡単につなげられるルータをつくる――IIJ・齊藤正伸氏:Enterprise:RBB TODAY (ブロードバンド情報サイト) 2008/04/26

Networkのこういう部分は、今後、二極化していくだろうと見ています。

【「エンジニア生活」・技術人 Vol.4】誰でも簡単につなげられるルータをつくる――IIJ・齊藤正伸氏:Enterprise:RBB TODAY (ブロードバンド情報サイト) 2008/04/26

そういう意味で、この記事のような機器は今後も発展し続けていくでしょう。

「接続」というのは、例えそれが線を差すだけであっても、素人さんは戸惑います。

PCやInternetが普及して、多少はこの障壁も下がりましたが、まだまだ高い。

そういった素人さん向けとしての側面だけでも、需要は多いです。

とにかく手間を掛けずに、意識せずに使いたい。

それが、利用者の素直な気持ちであることは間違いないでしょう。

しかし実際には、かなり高度で専門的な技術がそこで使われているわけです。

だからこそ、専門職というものがあるのです。当たり前ですね。

ぼくらの業界において、このような機器は脅威です。

簡単に仕事が奪われてしまうわけですから。

機器の設定で食っている技術者にとって、面白い話ではないでしょう。

けど、ぼくはこの流れを素直に喜んでいます。

機器の設定という部分は、別に人間がやる必要ないよな、と思ってるからです。

むしろSystemとして組まれている方が、ケアレスミスが無くなって良いです。

設定や設置、運用や保守という部分は、手間を掛けずにあっさりと終わる方が絶対に良い。

ネットワークの理想形は電気・水道のような存在だと思うんです。電気・水道を使用するのに設定なんかいらないでしょ
ということなのです。本当に。

じゃあ、これからのNetworkEngineerという職種は何をすれば良いのか。

簡単です。"Network"を支える技術を担えば良い。

機器の設定とかの部分は、Networkの末端でしかない。

重要なのは設計であり、視点。そして「枠外」への対処。

そしてこれは、Networkに限った話ではありませんね。

どんな業種でも、たぶん本質的な部分は同じだと思います。

予算を把握し、仕様を理解し、利用者が何を望んでいるのかを確実に感じ取る。

その上で、利用者が考えているもののちょっと上を提供する。

それが、技術者ってものではないのかなと。

本当に重要な物事って、実はそんなに多くないと思います。

そして、その重要な物事は、難しくもない。ただ、ちょっと面倒。

要は気付けるか。そして、やろうと思えるか。ただ、それだけ。

その一歩を踏み出せれば、それ以外の事柄は勝手に集まってくると思います。

これから、どんどん簡易に、楽ちんになっていくでしょう。いろんな事が。

そのような社会では、「自分」をどう使っていけるのかが重要になってきます。

何が出来て、何が出来ないのか。立ち位置はどこになのか。

「自分」を知ることが、まずは何よりも重要になってくるのかな、と思います。