漂書

ぼちぼちと、ゆるゆると

煙草Brenda

喫煙者として、この記事を取り上げないわけにはいきません。

「煙草を吸う」という仕事 (降旗 学の「長目飛耳」):NBonline(日経ビジネス オンライン)

漠然とは理解していましたけど、ここまでとは。驚きました。

ぼくは、Peace MEDIUMを愛好しています。

香りと味、その双方共に、とても好みなので。

いまのPackageには、まだ納得がいってない部分もあるのですけれどね。

前の、全てが紺色のPackageの方が、絶対的に格好良かったと思う。

喫煙しない人には分からないと思いますが、煙草って、銘柄によって味も香りも全然違います。

銘柄が同じでも、grade(Lightとかそういうの)によってもガラッと変わります。

まさに、嗜好品という分類に相応しい繊細さがあるのです。

例えば、Lucky StrikeやSevenStarなんかはちょっと辛め。

MildSevenは、全体的に薄ボンヤリとした感じ。

もちろんこれは、個人的に感じる味や香りであって、普遍的な基準ではありません。

しかし、その「普遍的な基準」は、嗜好品である以上、絶対に必要なものです。

作り手が、明確な意志を持っていなければ、brandの存在意義は無いからです。

一般消費財ならば、そこまでのこだわりは必要ないと思います。

けれど煙草というのは、嗜好品としての性質が突出しているものだと思います。

それは、世に出ている種類の多さを見れば一目瞭然でしょう。

となれば、そこに込められる作り手の意志が半端じゃないことは自明です。

そして、その意志の具現とも言える存在が、Brendaだと思います。

もちろん、開発陣営の力無くしては、商品の発展はありません。

けれど、その商品の立ち位置や方向など、その「存在」を固めているのはBrendaであると思います。

常に変わらずにいる、ということは、想像以上に大変なことです。

もちろん、それが「停滞」なのであれば、難しい事なんかじゃない。

けれど、歩みを止めることなく、それでいて変わらないというのは凄いことです。

記事中で書かれている幾つかのepisode。

そのどれもが、思わず唸ってしまう程の驚きと感動を与えてくれました。

愛煙家として、こういう方が控えているというのは、まさに信頼の一言に尽きます。

このような文化が絶えずに続いている間は、裏切られることは決してないと思います。

煙草に対する風当たりが強くなってきています。

個人的には、一箱の値段が千円を超えても、しばらくは辞めるつもりはありません。

煙草がもたらしてくれる効用は、そのくらいの値段でも余りあると思っているからです。

そして何より、例えば食後、或いは仕事終わり、はたまた一段落付いた後、そういう一服。

この一瞬に、煙草が与えてくれるものは、ちょっと他では代替が効かない種類のものです。

きちんとmannerを守って、世間から受け容れられるような喫煙者で有りたいと思います。

なによりも、自らの嗜好を守っていくために。