漂書

ぼちぼちと、ゆるゆると

本気でヤバイ状況だと思うのだけど

なにがって、例のガソリン税

書こう書こうと思ってるうちに、かなり大変な事態になりつつある。

つか、AFP BB Newsは記事出るのが遅すぎる!全然使えないんですけどー。

福田首相が09年度の道路特定財源・一般財源化を提案、民主幹部は受け入れに難色 - ロイター

この案、とんでもなく画期的な案だと思ったのに、それでも拒否するか!?

一般財源化することが、どれほど難しいのか分かってんのかよ、と言いたい。

暫定税率そのものは、いま無くしてしまったら大変なことになる。

それこそ、「地方の虐殺」の引き金になってしまう。

冗談抜きで、もし期限切れで無くなってしまったら、今年で破綻する自治体が続出すると思う。

いま提言して、一年掛けてじっくり議論して、そして決めるべき話。

そりゃ確かに、切れること分かってて放っておいた与党は悪い。

けど、それは野党だって同じこと。知らんぷりしてたという点で言えば同罪。

癒着の温床が、いわゆる「道路族」にあることは、もはや周知の事だと思います。

だから、まずはここを断ち切ることから始めないといけない。

その為に、暫定税率そのものを廃止するというのは、あまりに急すぎる。

むしろ、昨今の環境問題などを考えれば、ガソリン税は上げるべきだと思います。

もちろん、産業とか、公共交通機関の充実度合いとかをきちんと考慮した上で。

田舎はクルマがまさに生活の基軸だし、運輸とかTaxiなんかは優遇しなきゃいけない。

もっと柔軟性を持った、きちんとした税制について、改めて議論するべき。

そして、そこから得られた収入を、道路だけではなく、広範囲に使える一般財源とする。

こうして得られた税収を、地方交付税などに充てるのが最善ではないかと思います。

これが出来れば、「道路族」の求心力を低下させつつ、経済効果にも繋がるはず。

そして一年かけて、「予算」の正常な立て方を改めて議論すべき。

前年の実績に基づいた予算という概念は、分野によって向き不向きがある。

年度末になると突然始まる道路工事に、不信感を抱いている人は多いはず。

きちんとした「実績」を精査し、その内容に応じて配分するように変えていくべき。

これは、道路に限った話ではありません。

また、その逆の立て方として、長期予算の考え方も確立していくべき。

研究開発だとか、教育だとか、福祉だとか、雇用対策だとか、その他諸々。

そういう、長期的な視野でもって予定を立てなきゃいけない分野への予算。

総理が替わったらそれまでの議論が一斉に反故にされるというのは、あまりにも非効率だと思います。

きちんとした体制を組んで、適切な予算を配分して、独自で回すような構造が必須。

それが出来ないから、いつまで経っても日本は復興してこない。

先立つものがなければ、何も先には進まないってのも事実なんです。

そりゃ、いろんな不祥事が明るみに出て、お金が悪い方向に使われてることも分かってきた。

けどね、それは個々の事例の集積であって、それは議論の次元が違うのではないか。

そっちはそっちで何とかしなきゃだけど、ガソリン税とかの議論からは分けなきゃ。

「政策」と「構造」とをちゃんと分けて議論しないから、いつもグダグダになってしまう。

というか、いまの「政治屋」さんたちは、「議論」が全くもって下手くそすぎる。

自分の主張を朗々と述べてるだけでは、なんにも解決なんかしない。

本来の「政治家」って、言ってみれば「利害関係の調停役」であるはず。

なのに、自らの支持母体に対する利益だけを考えてるとか、もう駄目すぎる。

まず票ありきなのではなく、政策に共感した人が票を投じてくれる、ではないのか?

選挙に「勝つ」だの「負ける」だの、聞く度に違和感ありすぎるのだけどなぁ。

一体、あんたたちは何のために「政治家」をやってるんだ。

いまは、こんなところでグズグズしてる場合じゃ無いはず。

どいつもこいつも、ほんと、なにやってんだよ。危機感とか感じてないのだろうか。

こんな状況だから、解散総選挙にも踏み切れないって事に気付けよ。

あー、でも、小沢一郎あたりは、ある種確信犯でやってるような気もするな。

グチャグチャにして引っかき回して、いまの政治体系そのものを瓦解させるつもりか?

そして、否応なしに再編を加速させて、「まともな」議会制民主主義に持っていくのか?

それはそれで結構なことだとは思うけど、いまはその時期では無いんじゃないか?

あと5年早いか、あと7年後なら、まだ理解も出来る。

けど、いまそれをやってしまうと、本当に日本は崩壊してしまう。

いまは、歪ながらも力を結束させて、なんとか乗り切らなきゃいけない時期だと思う。

ほんと、どうなるんだろう。戦々恐々としています。