漂書

ぼちぼちと、ゆるゆると

著作権関連の話題が活発

良いことだと思います。

問題提起することで、初めて見えるものって多いと思うから。

「漫画トレースもお互い様だが……」 竹熊健太郎氏が語る、現場と著作権法のズレ - ITmedia News

個人的には、「誰が」という主語が重要になってくるんじゃないかと。

権利関係って、「結局、誰を尊重するべきなのか」だと思うのです。

特に、芸能とか芸術関係の分野においては。

最も尊重されるべきは作者さんであって、その意向が起点となるべきではないのかな、と。

あと、田村氏の発言、

グレーをホワイトにしようとすると立法問題になり、ブラックにする方向の動きが必ず出てくる。ブラック寄りの人のほうがロビーイングパワーが強いから、ルールはブラック寄りになってしまうだろう。フェアユースのように、司法で解決するための仕組みを作る努力が必要だろう
はその通りだと思います。

あえて深く思考せずに正論を言う、という戦術は本当に厄介です。

そのような主張の軸となる部分は「清廉潔白」なので、反論が難しい。

その思想は正しいが方法は間違っている、という反論を、冷静に聞いて貰えない事が多いから。

そうは言っても必要だろ、とか、ではする必要は無いと言うのか、とかね。

児童ポルノ規制とかダウンロード違法化とか、まさにそうだと思います。

十把一絡げに「ブラック」にしようとする勢力は、どんどん巧妙になってますから。

「規制」というのは、最後に取るべき手段のはずです。

その前に他にやれることはないのか、きちんと検討して考える必要があると思います。

安易に規制してからあとで間違いだと気付いても、一旦止めたものを戻すのって、本当に大変だから。

自分で自分の首を絞めていないか、また、絞めることにならないか。

それを、まずはしっかりと考えてみるべきでしょう。