漂書

ぼちぼちと、ゆるゆると

オリコン烏賀陽裁判

音楽配信メモで、地裁の判決文が掲載されています。

ざっと読んでみての感想。

やっぱ堅い。そうでなくちゃ困るのだから、これは好意的な感想です。

法律的に、覆すだけの根拠が示せなかった事に尽きるのでしょう。

裁判員制度が始まれば、これも変わるのかもしれないですけれどね。

ま、裁判員制度にぼくは反対してますが。

ただ、裁判の結果に関係なく、やっぱり、Oriconの対応は間違いだと思います。

津田氏も最後に書いているように、

だからやっぱりなんで訴訟なんかしたんだろうな、と今でも思ってしまう。
ということ。

そもそもrankingなんてものは、公平中立なものであるはず無いです。

集計である以上、多かれ少なかれ、何らかの細工は絶対に起こります。

そして運営者は、その細工を行う権利を暗黙的に保持していると言えます。

だから信用度が重要なんだ、という論理展開なのだと思います。

であるのなら、やっぱり訴訟は行うべきではなかった。

それでも起こすのであれば、出版社なり雑誌なりを訴えるべきだった。

Journalist個人を相手に訴訟を起こすというその行為が、胡散臭さに直結しているのですよ。

なんでその事に気付かないのか、本当に不思議で仕方ない。

まあ、信じるのは勝手ですが、rankingなんて当てにならんともう一度言っておきます。

傾向として参考程度にするなら、まだ分からなくもないですけれど。

けどそれって、あくまでも対企業向けでしかない話ですよね。

で、企業相手の商売なのに、週刊誌の記事程度で信頼が揺らいじゃうの?

むしろ、その事の方がよっぽど問題なんじゃないかと思うんですけれど。

一般向けだとすれば、音楽の売れ線が分かることって嬉しいんでしょうか?

好きなもんは売れ無くたって好きだし、嫌いなもんは売れてたって嫌うと思うんだけど。

まあ、Oriconは、この事件を続ければ続けるほど損していくと思います。

早いとこ和解して、降りちゃうのが正解ではないのかなぁ。