漂書

ぼちぼちと、ゆるゆると

文庫本専門誌が読みたい。

ログピで書いてたら、なんかどんどん膨らんだのでこちらに転載。
文庫がメインの書評誌があっても良いと思うんだ。単行本が出版された当時の書評だとか、例えば映画化されているだとか、単行本から文庫までの期間で展開されたメディアミックスを網羅することもできるし。ネタはいっぱいあると思うんだけどな。 2009.01.25 09:35
まあ、森博嗣氏が書いてたように、単行本と文庫の同時発売、もしくは単行本を受注生産というのが一番良いとは思うのだけども、本好きの人は単行本じゃなきゃやだって人も多いから難しいんだろうね。 2009.01.25 09:36
値段の問題よりも、持ち運びの問題が大きい。純文学みたいなものは、腰を据えてじっくり取り組まないと読み切れないと思うので、そういう作品は単行本オンリーでも大丈夫。でも、そのような作品が全体に占めている割合はかなり小さい。古典や近代にならそういう作品がざくざくあるけど、そういう作品群こそ文庫になるべきだし。こちらは主に値段の問題で。 2009.01.25 09:44
電子化という手段も当然あるけど、諸々の問題(画面、重量、UI、操作感、大きさ、耐久性などなど)がクリアされないことには普及は相当に難しいと思う。ケータイ小説があるけど、あれは新しいジャンルというか、本というよりブログに近い。 2009.01.25 09:55
実際問題として、単行本と文庫のどちらがより売れているのかって事だと思う。その上で、雑誌というメディアの果たすべき導線として、どちらにフォーカスするべきかってことだと思うのだよね。ニーズという意味でもそう。 2009.01.25 09:59
昨年は雑誌の休刊が相次いだりして、ちょっと寂しい一年でした。 ぼくはそれほど雑誌を読んでいる方じゃないですけど、雑誌という媒体が担っている要素って、実はかなり大きいんじゃないかなと思ってはいます。Webの台頭で、情報量だけで言えば雑誌の存在意義が薄れてきているのは事実だと思いますけれど、それは失われていくようなものではなく、むしろ雑誌という媒体が持っている専門性を特化させる良い転機とするべきことなのではないかなと。 雑誌が担っているところは幾つかありますが、その中の一つを具体的に書くと「導線」の部分があるのかなと。その分野へご新規さんを導き入れる部分。そこは、いわゆる総合誌なんかが担っていたと思うわけです。その魅力を、その分野に興味を持った人へ分かり易く説明したり、始めの取っかかりとして幾つかの選択肢を提示したり。 この部分というのが、Webによって置き換えられ始めている一番の部分だとは思います。Search-Engineなんかで単語を入れれば、関連する情報が、それこそ洪水のように押し寄せてくるわけですから、情報量だけなら雑誌が勝てる要素なんてほぼ無いと言っても過言ではないかなと。 しかし、情報なんてものは多ければ多いほど良い、というのは、ある程度その分野に馴染んでからの話だと思うのです。 まるっきりの初心者にとっては、多すぎる情報は、その選別の手間が障害となる場合も多いです。そもそも、情報を選り分ける際に基準となる軸なんて、まだ確立しているはずもないですし。そういう「軸」となるようなものを提供できているところは、やはりまだ少ないのが現状だと思います。 また、そういう内容を高い水準で用意するには、手間も暇も費用も必要になります。つまり、そういう部分に関しては、やはり雑誌の存在というのが大きいのは確かだと思うのです。 まあ、雑誌がWebに進出すればいいじゃない、って話でもあるとは思うのですけれども、小説という分野を考えれば、まだその小説そのものがWebへと移行出来ていないと思います。となれば、その本体と同じ場所に雑誌がいないと、導線としての役割も果たしにくいかな、と。 で、じゃあ小説という分野を捉えたときに、そういう、導線を担っている雑誌が焦点を絞るべき部分はどこなのかという話になると思うのです。具体的には、単行本なのか、それとも文庫なのか。この二択で言えば、結論はいわずもがな、なのではないのかな、と思って、冒頭のログピ発言へと繋がっているわけです。まあ、ぼく自身が、そういう雑誌があればいいのに、と思っているのが一番大きいのですけれども。 小説関連は、すべて文庫を基本にすればいいのに、と思うのですけれど、そうなると、作家さんの収入とかが問題になったりするんでしょうね。印税って%だから。 もしそうなのであれば、単に出版する作品数をもっと絞って、その分の印税率を引き上げれば良いだけなんじゃないの、と思います。作家さんにしても、発表する媒体はもはや出版物に限った話ではないと思うのですよね。音楽家さんなんかが既に始めているような事を、例えば出版社も巻き込んだ形で、むしろ出版社が主導する形で進めていっても良いんじゃないのかな、と思うわけです。そういうやり方で巧いのはダ・ヴィンチだと思います。 だらだらと書いてきたら、どうまとめたらいいか分からなくなってきた・・・。 まあ、要は文庫に特化した雑誌が読みたい、ってことです。はい。 講談社さんとか、どうですかね。やらないですかねー。 IN・POCKETをもっと膨らましたりなんかで。 あと、MediaFactoryさんとかもどうですかねー。