漂書

ぼちぼちと、ゆるゆると

ラジオとTV

個人的に、しばらく前から、今後来るのはラジオかな、と思っています。

ニコニコ動画の広がりなどを見るにつれ、なんとなくそう感じるのです。

今回、その思いがさらに深まった記事が出てました。

福岡民放4社が大臣裁定に異議申立て,あえて当初の主張を通す理由 - ITpro

ラジオ放送、パソコンで・在阪6社と電通 - IT+PLUS

これほど明確に分かれているのも面白いです。

ラジオのContentsには、listener参加型のものが少なくありません。

特に深夜放送では、その傾向が顕著です。

つまり、ラジオというMediaは、そもそもが双方向を指向している。

一方のTVは、双方向のContentsそのものが非常に少ないです。

偶にあっても、局の方で集約して放送するといった、一方的なものが殆ど。

これは、どちらが良くてどちらが悪いという性質のものではありません。

あくまでも「手段」なので、そのContentsの色によって手段は変わって当然。

TVとラジオでは、視聴者の視聴体制が、既に異なっているのですから。

だからこそ、そのContentsの質も変わって当然であると思うわけです。

インターネットというMediaにおいては、明らかにラジオの方が親和性が高い。

音声のみという限られたContentsは、裏を返せば、それだけの余地が残っているということであり、その余地にネットの持つ発信力を入れ込むことで、新しい何かが生まれると感じます。実際に、Eメールによる投稿は、ラジオの世界では既に一般化していますし。

放送そのものをネットに乗せることで、速度はさらに増していくと考えられます。

また、電波の問題から難しかった高音質化も、ネットなら容易に行えます。

だからこそ、TOKYO FMニコニコ動画と手を結んだのだと思うわけです。

ニコニコ動画は、実験場としては非常に興味深い場所ですから。

TOKYO FMは、他にも幾つかの試みを始めていて、素敵な局だなぁと感じてます。

あとは、Licenseをどうやっていくのかな、という所でしょうね。

MAD系にも使って良いよ、なんていう柔軟なものになれば、爆発的な気が。

番組内で使われる楽曲の問題とか、収益とか、問題は他にも山積してます。

けど、それらですらも、双方向構造で解決できる部分も少なくないとも思います。

昔からラジオ番組は好きだったので、頑張って欲しいなぁ。

Personalityの質として、ワイドショーのCasterよりも数段上だと思いますし。