漂書

ぼちぼちと、ゆるゆると

「ビジョン型」と「価値観型」

あー、この記事はとても面白い。

自分らしいキャリアを築くために - ITmedia Biz.ID

約1年前に掲載された、だいぶ昔の記事なのですけれども。

確かに、ここで挙げられている二つの型に、殆どを当て嵌めることが出来そう。

ぼくも、自分の傾向を調べてみることにします。

どちらかというと?

下記の16項目それぞれに対して、自分にとってAとB、どちらがやる気を起こさせるか、どちらかに○を付けてください。

1

  A 目的地はなくても、方向性はある

○ B 方向性がなくても、目的地はある

2

  A 仕事で何が大事?

○ B 将来どんな仕事がしたい?

3

  A 今、大切なことに生きる

○ B ゴールのイメージに向かう

4

○ A 自分のこだわりや譲れないもの

  B 将来の夢

5

○ A 目の前のことから始める

  B 将来の理想から現在を見下ろす

6

  A 日々、コツコツ積み上げる

○ B 目標への手段として、今の行動をとる

7

  A 目標は自分の未来を制約する

○ B 目標がはっきりしないとやる気が出ない

8

  A 今日1日どう過ごしたい? 今週1週間どう過ごしたい?

○ B ビジョン実現のため、今週何ができる? 今日何ができる?

9

  A 今日1日、どれだけ自分の大事にしていることに沿って過ごせた?

○ B 自分のビジョン、ありたい未来に近づいている? 遠ざかっている?

10

○ A 特定のキャリアのイメージはなく、自分の価値観を満たすキャリアならなんでも

  B これでないとダメという特定のキャリアのイメージがある

11

○ A 決断しないで、いろいろな物事が同時進行

  B 決断して、目的地への優先順位がある

12

  A その場その場で、自分の価値観に沿って物事が判断される

○ B 目的地に近づくことが基準となって、物事が判断される

13

  A どんなとき充実? どんなとき不満? どんなとき自分らしい?

○ B 3年後、5年後、10年後、どんな仕事がしたい?

14

  A ○年後までは、ここでがんばる。今精一杯何ができる?

○ B ○年後までには、そのキャリアを実現させたい。そのためにここで何ができる?

15

○ A 成果は後からついてくる

  B 成果は決めて目指す

16

  A どちらかというと過去を味わうのが好き

○ B どちらかというと先を考えると楽しい

Aが5項目、Bが11項目。つまり「ビジョン型」の傾向が強いという結果になりました。

ぼく自身、自分は「ビジョン型」だと思っていたので、この結果はすとんと腑に落ちます。

これを踏まえて組織を考えると、総合的な釣り合いをきちんと取れるか重要となる。

勿論、会社としての特性もあるので、完全に釣り合うのは逆に危ういかもしれません。

けれど、16:0みたいなのは、あっという間に転覆しそうです。

個人が万能なら、それが何よりだとは思います。

けれど、万能な人なんてのはまず存在しない。

だからこそ、いろんな性質の人を組み合わせて、それっぽい組織を作る。

となれば、そのときに重要なのは「適材適所」以外に有り得ないです。

然るべき所に然るべき要素を的確に填めることが出来れば、あとは勝手に動く。

要素の希少さによって、価値も自動的に確定されていく。

自分はどういう性質を持っていて、組織の中ではこういう立ち位置である。

そういう自己認識をきちんと持てることが、まず大切なんじゃなかろうか。

キャリアパスを考えるのは、その次のお話になるはず。

こういう記事というのは、「自分」を見つめ直す良い機会になると思います。

好きとか嫌いではなく、ここに「存在している自分」という事実がある。

そして、「自分を取り巻いている社会」という構図がある。

社会を自分に合わせることが出来るのなら、それを目指す。

出来ないのであれば、自分を社会に合わせていくしかない。

無理なのであれば、自分がその社会を去って、合う社会を探す。

自分に合う社会が見つからないのであれば、自分で作り上げる。

結局は、そういう単純なことの組み合わせに過ぎない、と考えています。

とはいえ、単純だからこそ難しいってことも、また事実ではあるのですけれども。

単純であるが故に、妥協点を作る余地が無くなっちゃう。

だから、要素が増え規模が増えると、どんなものでも複雑にならざるを得ない。

どんなものであっても、「場所」は常に有限だから。

そのこんがらがった状況を、おりゃっと単純化出来る人が、本当にスゴイ人だと思います。