漂書

ぼちぼちと、ゆるゆると

表記のしかた

「ルビ」というものを知らない日本人は極めて少ないと思います。 Wikipedia - ルビ あまり意識したことは無いかもですが、非常に便利な方法だと思っています。 文章の流れ上、難しい漢字を使いたい状況でも、これで解決できます。 また、「漢」と書いて「おとこ」と読む!なんてのもやり易くなります。 あと、「殿下」と書いて「フィア」とか。 このルビ標記、ネットではあまり見かけません。 けれども、HTMLの標準としては、既にW3Cで定義されています。 W3C Recommendation 31 May 2001 日本語訳はこちら 実際に書く方法は、こちらのサイトが分かりやすいと思います。 とほほのWWW入門 - トップ > HTMLリファレンス > <ruby> ブラウザの対応状況に関しては、すっぴん状態で対応しているのはIE5以上のみです。 しかし、FirefoxOperaについても、曉に死すさんにてCSSを掲載されてます。 これをユーザスタイルシートとして使えば、晴れてルビ表記対応ブラウザとなります。 なお、Firefoxに関しては、XHTMLルビサポートを入れればOKです。 数々の工夫を積み重ねてきた活版技術を、捨てちゃうのは勿体ないですからね。 ルビを使うことで、HTMLでの表現は、幅がぐっと広がると思います。 傍点なんかも、工夫次第で出来ちゃったりしますから。 で、ここからが本題(長え・・・)。 個人的に、表記で困るのは英文表記です。 たぶん、気にしている人の方が少ないのではないかなぁ、とは思いますけれども。 切っ掛けは、ご存じ森博嗣氏。 最近、この件について記事を書かれてますので、リンクを張っておきます。 【国語】間違ったカタカナ表記 - MORI LOG ACADEMY とりあえず現在の表記法は、「英文表記はalphabetで書く」。 結局、カタカナ表記にしてしまうことで、不自然さが出てくるわけで。 なら、開き直ってalphabetで書いてしまえば無問題!bravo! Typoは、IMとして使用中のATOKさんが完璧にカタカナ語変換してくれるのでperfect! ・・・とはいえ、これってかなりの部分が自己満足であることも事実であり。 で、ルビ表記で解決できるんじゃないか。 と思ったんですが、いざ書いてみると、何とも間が抜けていて駄目っぽい。 あと、ルビになんて書くか、と言う部分で、やっぱり悩む。 ルビには一般表記で書いちゃうのがbetterなんだろうか。 例えば、innovation<<イノベーション>>って書くと、やっぱり馬鹿っぽい。 alphabet表記に関しても、仏語とか独語なんかはfontの問題もあってなかなか。 何よりも、ATOKさまが変換してくれないから無理。 最善策は、適切な日本語を組み合わせて、そこに当て嵌める事なんですけれどもね。 適切な訳語を作っても、一般に浸透してなきゃ、ただのオレ語になっちゃうしなぁ。 protocol<<通信規約>>なんて表記もなぁ。 おまけに、ルビが潰れちゃってるしなぁ、この場合だと。 あと、こういう記述もあるみたい。 protocolだと、これはなかなか素敵。 けど、訳語が決まってないものには使えないなー。 なかなか悩ましい問題であります。 国立日本語研究会外来語支局訳語制作部(適当)の人たちは、もっと頑張って下さい。