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「爆笑問題のニッポンの教養」が書籍になってます

404 Blog Not Found:メディアミックスの新たな手本 - 書評 - 爆笑問題のニッポンの教養

こんなのが出てたのかー。知らなかった。

media mixとかそういうのはよく分からないけど、これは買おうと思います。

番組を観たことない人も多いとは思いますが、これは良番組です。

このBlogでも、過去に一度取り上げてます。

完全な素人である爆笑問題が、最先端にいる研究者にお話を伺う、という内容。

ここで特筆すべきは、太田光という人物のpersonalityでしょう。

普通、その道のspecialistを前にしたら、人は萎縮してしまうと思います。

太田氏は、そんなことは微塵も感じさせずにガンガン突っ込みます。

それが仕事なんだから当たり前やんか、というのは正しいです。

太田氏が偉いのは、基本的な知識を備えて質問していることです。

そして、自分の価値観を確固として持っていることです。

だから、終始一貫した番組の流れが醸造されているのだと思います。

とはいえ、これはinterviewerとして最低限、ではあるのですけれど。

もっとも、ぼくも素人なので、それが本当に正しいのかは分かりません。

けれど、視聴者にそう思わせたら、爆笑問題の勝ちなのです。

そしてこの番組が上手いのは、話の軸をぶれさせない、という構成の仕方だと思います。

30分という短い放送時間に凝縮させたことも素晴らしいです。

太田氏の、独特のcharacterに嫌悪感を持つ人も少なくないと思います。

というか、ぼくがそうです。前の記事でも書きましたけれど。

それでもなお、この番組は楽しく観ることができるのです。

相変わらず喋りすぎな感はありますが、それほど鬱陶しくは感じない。

それは、相手してあげている先生方の「大きさ」に由るところも多いと思います。

しかしそれ以上に、編集の巧みさが光っていると感じます。

話の流れを途切れさせず、かつ適切な場面転換を効果的に入れていく。

だから視聴者は、すんなりと対話に聞き入ることができるのだと思うのです。

これらの巧みなまとめ方が、書籍になるとどうなるのか。

きっと、面白いものであることは確実なのではないか、と思います。

値段もお手頃なので、揃えてみようかな、と思っちゃいますね。

そして、冒頭で小飼氏が書いているように

本シリーズ「爆笑問題のニッポンの教養」は、同名のTV番組を新書化したもの。秀逸なのは番組一本につき一冊づつ刊行しているということ。
これは、本当に上手いし素晴らしいと思います。

購入者の選択が、ぐっと広がりますから。

あっさりと手にとって、気に入ったらさくっと買えるというのは大事なことですから。

とりあえず、今週末にでも本屋さんに行ってこようと思います。