漂書

ぼちぼちと、ゆるゆると

机が無線LANのアンテナに。イトーキの「LANシート」

こりゃすげえや。

見事と言うほか無いですね。

SECURITY SHOW 2008:机が無線LANのアンテナに。イトーキの「LANシート」 - ITmedia Biz.ID

ベースになってるのはこれかな。

東大発ベンチャー「セルクロス」の二次元通信

これ、机の上だけの話では終わらないですね。

だから、帝人も事業化に乗り出したんでしょうし。

いろんな事への応用が利く、凄い技術だと思います。

次のtrendとして、IC-Tagは間違いなくその中の一つです。

ただ、現在のIC-Tagには、いろんな課題が残っていることも事実です。

けれど、そういう課題を解決できる可能性が、この技術には秘められてる。

例えば、道路上にこういう仕組みのseatを敷く、とかね。

そして、その上を通行するものに、対となるIC-Tagを埋め込む。

すると、かなり精度の高い位置情報が、容易に取得できる、となるわけです。

他にも、部屋内の内装として、このseatを使うことで、どこでも無線が使えるようになったり。

フェムトセルとかと組み合わせれば、これは画期的なことに繋がる可能性もあります。

エバネセント通信というのは、非常に面白い技術です。

Link先を見れば分かるように、5m程度まで繋げる事が出来る。

5mって、数値だけ見ればショボイですが、実はかなり凄い距離です。

例えば、Server Rackの内側に使えば、Rack内の配線が不要になるわけですからね。

隣のRackとの通信でも、配線が不要になったりするわけです。

電車や飛行機、船舶のなかのような、配線が難しい場所への適用も考えられます。

電磁波が与える人体への影響とか、雑音の問題とかがありますが、かなり面白い。

5mという距離は、通常の生活における範囲を、かなりcoverできちゃう距離なのですよ。

しかも、電波の有効活用という観点から見ても、これは極めて効率的です。

何てったって、目的とする場所でしか使えないんですから。

微弱な電磁波なので、広がったあともすぐに弱まって、ただの雑音になるだろうし。

ほんと、用途を考えるだけで浮き浮きして来ちゃうような技術だと思います。

地味ーに、いろんな所からいろんな技術が湧き出してきてますね。

全てがカチッと結合するのも、もう近い未来の事なんだろうな。

そうなったときに起こるであろう大転換の時が、いまから楽しみです。