漂書

ぼちぼちと、ゆるゆると

図書を交換するから図書交館

ログピってたら、こんなNewsが紹介されてました。

asahi.com(朝日新聞社):財政難図書館、不要本に埋まる 寄贈募るが多くは廃棄 - 社会

どうすればいいかな、とお昼ご飯を食べながら考えてみて、一つ思いついたので書いてみます。

国立国会図書館のなかに、電子図書館があります。

かなり本格的な、すごいsystemです。未見の方は、いちど観てみると良いと思います。

この電子図書館の中に、図書交換のcontentsを作れば良いんじゃないかな、と。

どんな感じで運営するかについて、考えたところを以下に書いてみます。

まず、各家庭から出るゴミの分別に、「書籍」という分類を作ります。

年4回とかの周期で良いんじゃないかな。

で、ここで収集した書籍を、図書交館(仮称)に集めます。

また、各図書館に寄贈されて、不要と判別された書籍も同様に集めます。

一方、電子図書館の中にも図書交館(仮称)という場所を作ります。

ここは、基本的に巨大な在庫台帳という感じになります。

図書交館(仮称)に集められた書籍が、ここに登録されて検索などで探すことが出来ます。

この情報は、基本的に図書館からしか閲覧することが出来ないようにします。

各図書館は、利用者から要望があった場合、このdatabaseに問い合わせます。

目的の図書が見つかった時点で、ここに収められた図書を自由に取り寄せることが出来ます。

また、利用が多くて常に置いておきたい場合、在庫に応じて譲渡も出来るようにします。

保管年数も一律に決めてしまいます。

最終貸し出し日から3年経った時点で、廃棄処分扱いとします。

年に一回程度、別のsiteにて廃棄処分となった書籍の一覧を告知します。

このsiteは、全ての人が閲覧することが出来、希望者は送料のみで書籍を入手出来ます。

もし希望者が重複した場合は、auctionによって希望者を絞ります。

ここで得た収入は、当然のごとく国庫に入れます。

で、最終的に引き取り手がない書籍は、残念ですがrecycleへと回します。

と、けっこう良い解決策なんじゃないかと思うのですが、問題も多そうです。

まず、誰がこれだけの数をDBに登録するのか。

これは、volunteerで出来ないだろうか、と。

希望者は、On-lineにて図書交館(仮称)のsiteから登録を行います。

作業場所を、図書館か自宅かを選べると素敵。

登録すると、専用IDとpasswordが送付されてきます。

そして、勤務地が自宅の場合は、書籍がぎっしり詰まった段ボールが届きます。

これを、PCやケータイなどから図書登録の画面にaccessし、どんどん登録していきます。

ここで、届いた書籍に気に入った本があれば、その場で自分のものにしてしまうことを許可します。

自分には必要ないな、という書籍だけを選んで、がんがん登録していけばOK。

登録し終えたら、登録完了の画面にQRコードが表示されるので、それを打ち出します。

完了画面には、継続作業の可/不可を選べるようにして、可の場合は次の段ボールが送付されます。

その後、元の段ボールにそのQRコードを貼付し、最寄りの郵便局などから図書交館(仮称)へと返送します。

返送されてきた段ボールは、QRコードの棚に収めます。

作業場所が図書館の場合もほとんど同じです。

QRコードの出力とか送付とかの手間が軽減されるくらいかな。

で、volunteer登録した人は、図書交館(仮称)のsiteにaccess出来る権利が与えられます。

もしお気に入りの図書が登録されていれば、それを次回作業分と一緒に送付してもらうことが出来ます。

次の問題点は、図書交館(仮称)の箱物をどうするか。

これは、あちこちに点在している真っ赤っかな公共施設を転用したらどうでしょう。

基本的には段ボールの梱包とか棚への配備とかになるので、パートさんを雇う。

正式な職員さんは、一つの建家に10人程度で充分なんじゃないかと思います。

必要なのは書籍を収納する場所が殆どなので、職員さんはそれほど必要としないはず。

で、これを受け容れた地方自治体には、それなりの交付金を与える、と。

もちろん、この業務を各図書館の管轄で行ってもOKです。

そうすれば、新しい書籍を購入する資金にも回せるし、一石二鳥かも?

MainServerとかDB systemに関しては、国立国会図書館のものに相乗りさせてもらいます。

Accessは、各図書館や民間の協力員からのみなので、それほど多くならないのではないかと思います。

また、rich contentsを使って飾り立てる必要も無いので、ほぼtext onlyで問題ないと思います。

まあ、使いやすいUIになるように、うまくdesignしてあげなきゃだとは思うのですけれど。

他にも、運用だとか費用だとかいろいろと問題はあるでしょう。

けど、こういう仕組みを考えてみても良いんじゃないかなー、と思ったのでした。

Internetという素晴らしい手段があるのだから、方法はあるんじゃないかなー、と。