Interop Tokyo 2012 2日目 「OpenFlow製品とインターオペラビリティ」
二日目に聴講した講演について、記載していきます。
二日目は、なぜかPCの調子が絶不調で、後半の覚え書きが全部飛んだりしました。
また、席を確保できないことも何回かあって、そのときはPCで記録することが出来ませんでした。
いちおう、Smartphoneで、断片的には記録したので、それを頼りに書いていきます。
以上のことから、一日目のより、ちょっと中身が薄いです。
予めご了承下さい。
また、誤記や認識違いについて、ご指摘があればよろしくお願いします。
一つ目の講演も、席が確保できず、立ち見での聴講でした。
事前登録、まったく関係ないってのも、ちょっとどうかなあ、と思いましたね。
○ OpenFlow製品とインターオペラビリティ 11:45-12:15
講演者:太田 安信氏 (日本アイ・ビー・エム株式会社)
・ネットワーク全体を、ソフトウェアによって面として制御する
・大規模かつ動的かつ柔軟な再配置が必要な場所に適用が期待される
→ データセンタなど
・OpenFlowは、ソリューションではなく、プロトコルにすぎない!
→ ソリューションを実現するためのツール、プログラム言語である
・ノースバウンドAPIは、まだONFで標準化できてない。
・前半部は、昨日のOpenFlowの概要とONFの役割と似た内容
・OpenFlowを使うことで、現状ネットワークが抱える課題を一気に解消できる!
・OpenFlowの課題について
・OpenFlowコントローラの実装時に判明した課題(初期化処理が終わるまでの部分について)
→ OpenFlowスイッチの識別が困難(datapath ID)
→ 隣接関係の取得規定がない
→ アウターポートの識別が困難
・IBMはOpenFlowをスイッチにフォーカスしている
→ port間のレイテンシがとても短い
→ ノーマルモードとオープンフローモードを切り替えられる
→ 様々なコントローラと接続検証済み
・ハードウェア実装とソフトウェア実装のメリット / デメリット
・ハードウェア実装
→ OpenFlowの特性を広くカバーできる、ASICがリリースされつつある
メリット :低遅延特性、ハイパフォーマンス
デメリット:スケール性、高機能性
・ソフトウェア実装
→ メリット ;高機能性
デメリット:低遅延特性、ハイパフォーマンス
→ 一長一短
・IBMとしてはデータセンタでの運用を重視しているため、ハードウェア実装を選択している
・IBMのロードマップ
・今年の年末には第一世代の評価が完了し、普及期へと移行すると予測している
・IBMのSDN/OpenFlowへの取り組み
・適用対象領域
・SDN/OpenFlowの特性である、ネットワーク管理のシンプル化、最適化、自動化が
効果的に働くデータセンタ内外のデータセンタイーサネット(DCN)領域
(特に、クラウドソリューションとの連携を追求)
→ プロダクト・ポートフォリオと昨日の充実を推進
・IBMはオープン戦略を堅持
・IBMのOpenFlow製品の戦略
・Software Defined Network(SDN)として、ユーザの経験、知見、ニーズを
効果的に管理プログラム(コントローラ機能)に反映させるための手法(フレームワーク)の追求
・長期的な戦略について
・一般的にはサバクラがメインだが、クラウド化につれて変わっていくだろう
・ソケットあたりのVM数が急速に増大中
・IBMによるSDN/OpenFlowの推進
・Network as a Service(NaaS)
→ 各種のネットワーキング機能を、動的かつ柔軟に再配置可能なIT基盤の中核的サービスとして位置づける。
SDNを推進
・エコ・システムの実現
→ アプリケーションや各種クラウド・ソリューションにAPIやフレームワークを提供し、
オーケストレーション管理の一部として、各種のネットワーク機能の提供を目指す
・オープン性の堅持
→ ソリューションプロバイダーとして、特定のベンダの機器や仕様に縛られない中立性の堅持
主要なコントローラとの相互接続性検証の確立
・DCNが求めるSDN/OpenFlowhへの3つの要請
1.ネットワークドメインの地理的拡大
→ BCP対策やデータセンタのハイブリッド化(データセンタ結合)
2.DCNの多様なサービスの収容
→ コンバージド・ネットワーク技術への対応(SAN-LAN結合)
3.複数のネットワークドメインの異なる管理体系の結合
→ オーケストレーション・フレームワークの実現
・まとめ(SDNとしてのOpenFlow)
1.OpenFlownの意義、再考
→ OpenFlowはネットワーク管理をシンプルにし、合目的に最適化し、自動化するために、
ソリューションを実現するための、成長しつつあるプログラム言語のようなもの
2.SDN/OpenFlowにおけるIBM戦略
→ ソリューションプロバイダとしてオープン戦略を堅持し、
主要なコントローラとの相互接続性検証を積極的に推進するとともに、
お客様のご経験やニーズを満たすソリューションの実装をご支援すべく、
製品技術とビジネスの推進を図る
3.SDN/OpenFlowの世界への誘い
→ 各種課題もあり、一般的な普及には時間も掛かる。
急速に変化を続けながら、IT基盤の中でのますます中核的な位置付けを示しつつある
ネットワーキングの世界で、成長を続ける革新的技術。
→ OpenFlowを体験するためのフレームワークなども身近にあるので、体験してみては?
感想
OpenFlowの概要とONFの役割と似た部分が結構ありましたが、IBMの姿勢は分かったかなと思います。
OpenFlowは「ツールでありプログラム言語である」というのに、なるほど、と納得しました。